ボートレース宮島
ヴィーナスシリーズ 6日目優勝戦１２R

１号艇の山下選手はこれが昨年５月のからつでの初優勝以来２度目の優出ということですが、いい動きをしていますね。バランスがよくて、優勝戦メンバーでも総合的には一番の仕上がりだと思います。特に回ってからの押し感がいい。ここは試運転や特訓では分からない部分です。優勝戦の時間帯は潮もそう高くはなく、〝まぎれ〟も起きにくい。スタートは少し置きにいっている印象ですが、先マイできる足はあります。しっかりスタートをいって冷静に回ることができれば、結果はおのずと付いてくると思いますけどね。
当面のライバル、逆転があるとすれば２号艇の金田選手と３号艇の新田選手でしょう。両者とも骨っぽくて面白い存在です。金田選手は２コースから差すようなら、インの山下選手がターンミスをしない限り届かないと思います。ただ、２コースからでも握ることもありますし、パンチの利いたレースをする選手。スタートタイミングの出入りは激しいですが、ここ一番はきっちりといく印象で、『そう簡単には勝たせないぞ』と思っているはずです。
新田選手も攻めるのが好きな印象で当然、強襲もあると思います。特にこのセンターからのまくり差しは怖いですし、要警戒です。仮に金田選手が強引に握っていくようなら、空いた差し場を突いてくるでしょう。
４～６号艇は２、３着までかなと見ています。中でも４号艇の犬童選手は出ていく伸びはなさそうですけど、レース足がよさそう。ここは４カドでも初手から差し狙いでいくんじゃないかな。山下選手を軸に舟券を買うのなら相手に金田選手、新田選手を付けるのは当然ありですが、配当妙味も考えればむしろこの犬童選手の２、３着付けを最も推奨したいですね。
５号艇の喜井選手はまくり差しでしょう。５コースのまくり差しは本当に１周１マークでの展開に左右されます。差し場さえ開けば２着辺りまで出てくる可能性もあると思いますけどね。
６号艇の平川選手は定石通りなら最内差しのパターンになりがちですが、準優では大外からいいレースをしました。さすが桐生（順平）選手の弟子というだけあって、ターンスピードには見どころがありますね。５日目は恐らく新品リングに交換したのだと思いますが、気配もよかった。差していいところへ出てくる可能性はあると思います