9R後に12R優勝戦6選手による2本のスタート特訓が行われた。注目の進入は1本目が12/3456で、2本目が124/356。戦前から「できればダッシュに引きたい」と話していた3号艇の今垣は1本目で3コースのカド、2本目で4コースのカドといずれもダッシュへ引っ張ったが、気配はひと息だった。
1本目でスリット気配がよく見えたのは1号艇の濱野谷、4号艇の中田、6号艇の塩田で、特に中田はスリット後の伸びもやや優勢だった。ただ、この3人がフライングで艇団をリードしていたこともあり、多少の割引は必要だろう。全艇正常なスタートだった2本目では2号艇の森高、5号艇の島村も含めて、今垣以外の5人は大差のない見え方で、スローの3コースを選択した中田も1本目ほど伸びは目立たなかった。
波乱があるとすれば、濱野谷がターンミスをしたときの森高の2コース差し切りか、優勝戦でも伸びがやや強めの中田のダッシュ一撃強襲だが、前ヅケに出る選手は不在で濱野谷にとってはマイペースなイン戦が望める。5日目までのスタートも的確だっただけに、やはりこの逃げが最有力であることに変わりはない。
衰え知らずの東都のエースが華麗に舞う。予選トップ通過の濱野谷が準優12Rを逃げてファイナルの1号艇を手にした。V候補たちが苦戦する中、安定感抜群の走りで王道を突き進んだように、上り調子の19号機を上位級の足に仕上げ切った。準優でコンマ09の快速攻を決めたようにスタート勘も問題なし。現在の賞金ランクが9位で優勝すればグランプリ返り咲きへ〝当確ランプ〟がともせる。2年半ぶり23回目のGⅠ制覇へイン速攻を繰り出す。
同じく準優を逃げ快勝した森高が対抗。機力で引けを取らないだけに、2コース鋭角差しは突き抜けまで注意したい。中田は自慢の伸びをさらに強化してダッシュ一撃で波乱Vを狙う。中田が攻め込めば島村と塩田の外枠勢の出番。3カドを視野に入れる今垣だが、現状の足では厳しい。
1 | 濱野谷憲吾 | バランスが取れてトルク感もある。中田君には伸びられるかもしれないが少しだと思う。チルト0度でもピット離れはいい。スタートは問題ない |
2 | 森高一真 | 回り足はバチッと合っていないけど、足はバランスが取れていてパワーがある。スタートは遅かったけど、修正できそう。合えば勝負になると思う |
3 | 今垣光太郎 | 〝◎〟がつく部分はない。ピタッと合って全体に中堅。整備で壊れる可能性もあるし、あとはチルト0度かマイナスか。できればダッシュに引きたい |
4 | 中田竜太 | エンジンは伸びがいい。ペラもこの時期にしては伸び寄りの形で、4日目までは間違いなくダッシュから伸びていた。チルト0度も含め調整する |
5 | 島村隆幸 | ターン回り中心によくて伸びも下がらない。いい人には劣る部分はあるけど、バランスが取れていい。まくり切れる足ではないので展開を突きたい |
6 | 塩田北斗 | 少し重かったけど進んでいて、仕上がりはいい感じ。威張れる部分はないけど、レース足系がいいですね。とこなめは調整が分かりやすくて大好き |
ボートレース常滑が開設して70周年の節目となる大会の優勝戦は
9月に入り年末の動向も気になるところです。
展開のカギを握るのは、③今垣光太郎選手の代名詞と言える“
機力なら②森高一真選手と④中田竜太選手がパワフルです。
(本線)1-4=235
(狙い目)345BOX