9R終了後、優勝戦メンバー6人による特訓2本が行われた。4枠に深川がいることで、注目された進入は、1本目が142/356、2本目が124/356。
1本目は2枠の久田が楽なスロー3コースを選択したが、2本目は深川に抵抗する形で枠なりに入った。石川は2本とも110㍍のそこまで深くない起こし位置から練習。ともに軽快な行き足を披露した。久田の2本目は石川とほぼ同じ位置から起こし、石川に引けを取らない動き。2本とも90メートルを切る深い起こし位置で前ヅケの強い意志を示した深川だが、機力劣勢は明らかだけに厳しい戦いになりそう。
ダッシュ勢では4カドの浜野谷が2本とも力強く踏み込み、6枠の高岡の雰囲気も悪くなかった。6強で唯一のF持ちの中野は慎重な仕掛けもあって目立たなかった
最後に主役の座を奪回する。濱野谷は準優11Rで2コースから深川を差し切って1着。予選は逃げた初日ドリーム戦の1勝のみで4位に甘んじたが、勝負どころで強さを発揮して6強に名を連ねた。深川が2着に残して前ヅケに動く4枠になったのは〝追い風〟。直前のGⅠからつ70周年で100Vを飾った東都のエースが、4カドから自慢の決定力を発揮して尼崎3回目、通算101回目のVゴールを駆け抜ける。
6戦6勝で2回目の完全Vに王手をかけた石川が受けて立つ。回り足の課題は解消されていないが、相対的な比較ではかなりの仕上がり。深インを克服し、無傷で4日間の短期決戦を締めくくるか。浜野谷が攻めて出れば、東京支部の後輩・中野とのワンツー決着も十分。B級でただ一人勝ち上がった久田も侮れない
1 | 石川真二 | 人との比較ではいいのかもしれないけど、自分的にはかかりの浅さが気になります。今節はSが決まっているのが大きい |
2 | 久田武 | 回転が上がっていてスタートがすごく早く感じた。バランスよくいい感じに仕上がった。スローから行くのは間違いない |
3 | 濱野谷憲吾 | こぢんまりまとまっている。伸びはいい人にやられる。深川選手に前ヅケにいってもらってね。ボチボチ頑張ります |
4 | 深川真二 | (準優11Rは)バックは出て行く感じがなかったね。レース後にペラを叩き直したので、また乗ってみてどうか |
5 | 中野次郎 | 強調するところはなく、どの足も普通ですね。でも、乗りやすさだけはありますよ。この状態で走りたいと思います |
6 | 高岡竜也 | 足はよくなった。中の上はありそう。行き足がよくてバランス型。スタートは、ダッシュからなら大丈夫だと思う |
どーも!
短期決戦の優勝戦は、予想するのがワクワクするメンバー構成となりました。
ポールポジションは①石川真二選手です。なんと、ここまで6戦6勝と完全優勝に王手をかけています。
そして、④深川真二選手が4号艇となったことで、コース争いも面白くなりそうです。今年の深川選手は4号艇29回うち進入コースは①2回②23回③4回で、枠番より内のコースに入っています。ならば、②久田武選手が3コースのスロー、③濱野谷憲吾選手がダッシュに引いて4コースカド戦、⑤中野次郎選手、⑥高岡竜也選手と外枠両者は枠番通りに並び、142/356を想定します。
舟足の比較は①>②>③⑤⑥>④で、①石川選手の仕上がりは抜群です。進入も早めに折り合い深くならないなら、スタート集中の先マイでパーフェクトV達成となるでしょう。相手は、4コースのカドから的確にさばいてくる③濱野谷選手を挙げます。
狙い目は、この中なら昨日までの舟足は④深川選手が劣勢のように見えますので、センター勢がスピードに乗ったスタートで攻めたとき。やはり気になるのは、9月にGⅠ2優勝とリズムの良い③濱野谷選手。②久田選手の攻めに乗じた自在戦に、自力のカド攻めもあるのではないでしょうか。③濱野谷選手が突き抜けたときには、一つ外の⑤中野選手を2、3着の軸にします。
(本線)1-3-全
(狙い目)3-5=全